新しい猫を迎えることになりました。先住猫と仲よくしてくれるといいな、と思う一方で、ケンカをしないか心配な人も多いでしょう。すぐに打ち解ける猫もいますが、多くの場合は時間がかかります。焦って会わせることが、いちばんの失敗のもとです。
この記事では、新しい猫を迎える前の準備と、先住猫と少しずつ慣らしていく方法を説明します。最初に知っておいてほしいのは、どんなに丁寧に進めても、すべての猫が仲よくなれるとは限らないということです。目標は、仲よしになることよりも、お互いが落ち着いて暮らせることです。
迎える前の準備
健康チェック。 迎える前に、先住猫と新しい猫の両方について、感染症やノミ、寄生虫の検査と対策を済ませておきましょう。猫同士でうつる病気もあるからです。
相性を考える。 相性は一概には決まりませんが、子猫同士の組み合わせがいちばんうまくいきやすいとされています。去勢していない大人のオス猫は、子猫を攻撃することがあるので注意が必要です。
用品をそろえる。 食器は猫の数だけ用意します。トイレは猫の数+1個が理想です。寝床や隠れ場所も、それぞれに用意しておきましょう。
迎える時期。 家にいる時間を取れる時期に迎えると、様子をゆっくり見守れます。来客の多い時期や、家の工事中などは避けましょう。
ステップ1:別々の部屋で暮らす
はじめの1週間くらいは、先住猫と新しい猫を別々の部屋で生活させましょう。新しい猫は、慣れるまでケージで過ごしてもらうのも一つの方法です。
新しい猫の部屋には、ごはん、水、トイレ、寝床、爪とぎ、隠れられる場所を用意します。トイレは、ごはんの場所から離して置きましょう。
新しい猫がよく食べ、よく眠り、落ち着いて過ごせるようになるまでは、次のステップに進まないようにします。
ステップ2:においを交換する
猫は、まずにおいで相手を知ります。お互いのにおいがついたタオルや毛布を、相手の部屋に置いてみましょう。
においをかいで落ち着いていられるなら、うまく進んでいます。威嚇したり、タオルを避けたりするようなら、もう少し時間をかけましょう。
ステップ3:部屋を入れかえる
新しい猫が落ち着いてきたら、姿を見せないようにして、お互いの部屋を交代で探検させてみます。相手のにおいがする場所を、自分のペースで調べることができます。
ステップ4:ケージ越しに対面する
いよいよ対面です。まずはケージ越しに会わせて、反応を見ます。おなかがすいているときに好物を与えながら会わせると、相手によい印象を持ちやすくなります。
最初は短い時間にして、うまくいっているうちに終わりにしましょう。
ステップ5:直接ふれあう
ケージ越しでも落ち着いていられるようになったら、ケージなしで同じ部屋に過ごさせてみます。最初は必ず人が見守りましょう。
逃げたり、威嚇したりしたら、すぐに中断して、別々の部屋に戻します。無理に近づけず、猫のペースに任せることが大切です。
うまくいっていないサイン
次のようなサインが見られたら、ペースが速すぎるのかもしれません。
- シャーと威嚇する、うなる、たたく。
- 耳を伏せる、体を小さくする。
- 隠れて出てこない、ごはんを食べない。
- トイレ以外の場所で排せつする。
- 体をしつこくなめて、毛が抜ける。
こんなときは、一つ前のステップに戻って、時間をかけ直しましょう。ストレスのサインについては、猫の行動と気持ちでもくわしく説明しています。
ケンカになったら
猫の爪や歯は、深い傷をつけることがあります。猫同士のケンカは、できるだけさせないようにしましょう。止めるときは、素手を出さず、クッションや毛布などを間に入れます。
どうしても相性が合わない場合は、部屋や食事、トイレを分けて、時間をおいてから、もう一度慣らし直す方法もあります。オス猫の場合は、去勢手術でケンカが減ることがあります。問題が続くときは、動物病院に相談しましょう。
先住猫へのいたわりも忘れずに
新しい猫に目が向きがちですが、先住猫にとっても大きな変化です。先住猫のごはんの時間や遊びの時間は、できるだけいつもどおりにしましょう。今まで以上に声をかけ、なでてあげることで、先住猫も安心できます。
引っ越し先で迎えるときも同じ考え方
別々の部屋から少しずつ慣らしていく方法は、引っ越しのときにも役立ちます。新しい家で猫を落ち着かせる方法は、猫との引っ越し・旅行で説明しています。
よくある質問
新しい猫は、どのくらいの間、別の部屋で過ごさせればいいですか?
はじめの1週間くらいが目安です。新しい猫がよく食べ、よく眠り、落ち着いて過ごせるようになってから次に進みましょう。
猫同士がケンカをしたら、どう止めればいいですか?
素手で止めず、クッションや毛布を間に入れて引き離します。その後は、一つ前のステップに戻りましょう。
子猫と大人の猫、どちらが先住猫と仲よくなりやすいですか?
一般に、子猫のほうが受け入れられやすいといわれます。ただし、去勢していない大人のオス猫がいる場合は注意が必要です。
出典と編集注記
Miaulyが上記の出典をもとに作成し、2026年10月17日に内容を確認しました。