飼い猫のためのガイド · 06

猫には何を食べさせればいい?毎日のごはんの基本

猫には何を食べさせればいいのでしょうか。総合栄養食とおやつの違い、ドライとウェットの選び方、量の決め方、フードの切り替え方、猫に与えてはいけない食べ物を説明します。

Miauly · 2026年10月17日公開 · 2026年10月17日更新

ペットショップには、たくさんの種類のキャットフードが並んでいます。ドライ、ウェット、子猫用、シニア用、おやつ。いったい何を選べばいいのか、迷ってしまう人も多いでしょう。

この記事では、家で暮らす猫の毎日のごはんについて、基本となる考え方を説明します。外で暮らす猫へのエサやりについては、野良猫・地域猫へのエサやりをご覧ください。

猫は肉食の動物

猫は、人や犬とは体の仕組みが違います。人にとって栄養のある食べ物でも、猫には害になることがあります。

たとえば、猫にとって大切な栄養素のタウリンは、ドッグフードには十分に含まれていません。猫と犬では必要な栄養が違うため、猫にドッグフードを長く与えてはいけません。猫には、猫用のフードを選びましょう。

主食は「総合栄養食」

キャットフードのパッケージには、「総合栄養食」「一般食」「間食」などの表示があります。

  • 総合栄養食: そのフードと水だけで、表示された成長段階の健康を保てるように、栄養のバランスが整えられたフードです。毎日の主食にします。
  • 一般食: おかずタイプなど、特定の栄養の補給や、味付けを目的としたフードです。これだけを主食にすることはできません。
  • 間食(おやつ): ごほうびなどに使うものです。
  • 療法食: 病気の治療のために、獣医師が指定するフードです。

主食には、猫の年齢に合った総合栄養食を選びましょう。

ドライとウェット、どちらがいい?

どちらにもよいところがあります。

ドライフードウェットフード
水分量約10%以下約75%程度
保存開封後も比較的長く保存できる傷みやすく、早めに使い切る
向いている場面置いておく時間がある、量を量りやすい水をあまり飲まない猫の水分補給

ドライフードは、開封後も比較的長く保存できますが、空気に触れると風味が落ちるので、しっかり密閉しましょう。ウェットフードは傷みやすいので、開けたら早めに使い切り、残りは冷蔵庫で保存します。

いちばん大切なのは、必要な栄養を、適切な量だけ、猫がきちんと食べてくれることです。

年齢に合ったフードを選ぶ

年齢フードの目安
子猫(1歳ごろまで)成長期用のフード
成猫(1〜6歳ごろ)成猫用の総合栄養食
シニア(7歳ごろから)脂質をおさえたフードへの切り替えを検討

シニアになると、腎臓の働きが落ちてくることがあります。水を十分に飲めているかにも気を配りましょう。

量の決め方

まずは、パッケージに書かれた体重ごとの量を目安にします。そのうえで、体重の変化を見ながら量を調整しましょう。健康診断のときに、体型が適切かを獣医師に見てもらうのもおすすめです。

避妊・去勢手術をした猫は太りやすくなります。特に病気がなければ、まずは「太らせないこと」を目標にするとよいでしょう。

おやつは、主食の栄養バランスを崩さない量にとどめます。おやつを与えすぎると、おやつばかり欲しがって、主食を食べなくなることがあります。

上手な与え方

猫は、少しずつ何回にも分けて食べる動物です。一日の量を決めたら、それを何回かに分けて与えるとよいでしょう。早食いをする猫には、遊びながらフードを取り出すおもちゃを使う方法もあります。体を動かすきっかけにもなります。

食事の場所は、トイレから離れた、落ち着ける場所にしましょう。猫を何匹か飼っている場合は、食器を猫の数だけ用意します。それぞれがどれだけ食べたかが分かりやすくなり、ケンカも防げます。

フードを切り替えるとき

新しいフードに急に切り替えると、おなかをこわすことがあります。いまのフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、1週間以上かけて、ゆっくり割合を増やしていきましょう。

猫に与えてはいけないもの

食べ物理由
玉ねぎ・ねぎ・にら・にんにく赤血球が壊れて貧血を起こすことがある。煮汁も危ない
牛乳・乳製品乳糖をうまく分解できず、下痢の原因になる
生の豚肉トキソプラズマ感染症の危険がある
鶏や魚の骨口や喉、腸を傷つけることがある
生のイカ・タコビタミンB1を壊し、体の不調につながることがある
アワビなどの貝光線過敏症を起こし、強いかゆみが出ることがある
塩分の多い食べ物腎臓や心臓に負担がかかる
生卵の白身ビタミンの一種を壊す成分を含む。必ず加熱する

牛乳を与えたいときは、乳糖を取り除いた猫用ミルクを選びましょう。食べてはいけないものを口にしてしまったときは、すぐにかかりつけの動物病院に相談してください。

水はいつでも新鮮に

きれいな水を、いつでも飲めるようにしておきましょう。水の器を何か所かに置くと、猫が飲みやすくなります。急に水を飲む量が増えたときは、病気のサインのこともあるので注意が必要です。

食べないときは要注意

猫は一度にたくさん食べない習性があります。でも、まったく食べない日が続くのは危険です。成猫でも、36時間以上食べないと脂肪肝になる危険があります。食欲の変化については猫の体調不良のサインで説明しています。

よくある質問

猫に牛乳をあげてもいいですか?

猫は乳糖をうまく分解できず、下痢をすることがあります。あげるなら猫用のミルクを選びましょう。

総合栄養食とは何ですか?

そのフードと水だけで、表示された成長段階の健康を保てるように作られたフードです。毎日の主食に選びます。

フードの量はどうやって決めればいいですか?

パッケージの目安から始め、体重や体型の変化を見て調整します。迷ったら獣医師に相談しましょう。